ホイップと生クリームの違いとは?同じかどうかを分かりやすく5分で解説

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  • 生クリームとは、生乳由来の原料(液体)
  • ホイップクリームとは、クリームを泡立て器で空気を含ませ、泡立てたもの

 

厳密には、

生クリームとは、生乳や牛乳を原料とし、植物性油脂や添加物を含まず、乳脂肪分18%以上の物でないと明記できない

 

ホイップクリームは、形状さえ満たせばよいので、原材料は問わない。

  1. 生クリームを原料とするホイップクリーム(純生乳・動物性由来)
  2. その他を原料とするホイップクリーム(合成混合・植物性由来)

の二種類が存在する。

 

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生クリームとホイップクリームの使い分け

生クリーム:主に料理に使用

  • ビーフシチューの盛り付けにかけるクリーム
  • クリームパスタの材料

 

ホイップクリーム:主にお菓子に使用

  • ケーキなどのデザートのデコレーション
  • ウィンナーコーヒー

※基本は砂糖入りのホイップですが、コーヒーに浮かべるなら砂糖を入れないことも。

 

今や、ホイップクリームはコンビニでも売っているほど身近に。

喫茶店で生クリーム付きとか書かれていたのに、植物性ホイップクリームが使われているとガッカリする(植物性なのでコクがない)

 

動物性ホイップクリームと植物性の違い

植物性ホイップクリームとは、あくまで代用品・廉価版です。

コスト削減のために使用されます。

バター(本物)とマーガリン(代用食品)と同じです。

 

名目上は、植物油に香料や乳製品を混ぜて作ったもの泡立てれば、同じホイップクリームとなります。

代用品のため、「似たような感じ」にはなりますが、味も香りが違います。

※人によっては、違いはほとんどないそうです

 

なぜ、生クリームは泡立てるとホイップになるの?

  1. 生クリーム(液体)を泡立てると、脂肪球膜に傷が付く。
  2. 傷ついたところから、脂肪がしみ出てきて、脂肪球同士が結合する。
  3. 周りの空気を抱き込こみながら、脂肪球が網目のように繋がる
  4. ホイップ状に変わる。

 

デザートを作る場合、ホイップの比重に注意

生クリームをホイップすると、空気が入るので比重が軽くなる。

生クリーム(液体)1g=1cc

ホイップすると約2倍になり、100ccの容積の器に半分の50g分の体積のホイップクリームしか入らないことも。

※ホイップの仕方が異なります

 

動物性ホイップクリームの方がデコレーションに向いている

植物性ホイップは初心者向け

植物性ホイップは脂肪分が少ないため、少なからず形状がダレてしまう。

植物性低脂肪ホイップでデコレーションケーキを作ると、クリームが緩く、綺麗に出来ない。

 

一方、脂肪分の高い生クリームは泡立ちやすく、固いため、形状を維持しやすい。

※初心者の方は、生クリームだと「泡立てすぎ」による分離から、食感の悪さを引き起こす可能性が高い。

ケーキをカットした時に崩れないように、スポンジの間に挟むクリームは、生クリームが良い。

デコレーションの種類により、生クリームと植物性低脂肪ホイップを混ぜるのはあり。

 

ホイップクリームは長期の冷蔵保存できない

ホイップして放置した場合、二日程度で形状が崩れる場合が多い。

純生クリームは安定剤が入ってないので、ホイップしてから時間が経つと「離水」してしまう。

再びホイップする事は出来るが、うまくいかないことが多い。

 

ホイップクリームは冷凍可能

ホイップすれば冷凍できます

生クリーム(液状)のままでは、冷凍はできません。

※解凍したときに分離してしまうため

 

昔懐かしい代用品のバタークリームとは?

昔は新鮮な状態で、生クリームを流通させることができなかったため、バタークリームで代用するのが一般的だった。

酪製バターを使ったクリームではなく、植物性油脂マーガリンを使ったバタークリーム。

このため、食感が重たく、美味しくなかったそう。

最近でも、老舗系の洋菓子屋ではバタークリームをつかったお菓子を見かけるところがある。

発酵バターをつかってるので、別格の風味で生クリームのケーキより高価。