ベクトルとは?ビジネスでの意味も分かりやすく3分で解説

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数学的なベクトルとは「大きさと向きを持つ量」という意味です。

ビジネスシーン・日常生活では、「考え方の方向性」を表しています。

 

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数学的なベクトルの具体例

例えば、

  • 重力
  • 自動車や飛行機の速度
  • 風速と風向き

などの「」(ちから)を表しています。

 

以下は同じ風速ですが、風向きが違うので「別の」ベクトルとなります。

  • 毎秒10mの「南」風
  • 毎秒10mの「東」風

 

ベクトルの対義語は「スカラー」!!あの「宗教」との違いは?

ベクトルと違い、大きさのみで方向を持たないものを「スカラー」と呼びます。

例えば、面積や体積など「量」を表しています。

 

ちなみに、

  • 「速度」はベクトル
  • 「速さ」はスカラー

 

※昔、ニュースを騒がせた怪しい宗教の「スカラー波」とは全く関係ありません。

 

ビジネス・日常会話でのベクトルの例文

  • 「夫とベクトルが違うので、離婚届を突きつけた」
  • 「彼とはベクトルが合うので、あの女狐から略奪婚の計画を立てている」
  • 「組織内のベクトルがバラバラで、今月も労働基準法違反で怒られる」
  • 「ボーカルとベースのベクトルの違いで、町内会のオヤジバンドが解散した」
  • 「私はかつて、ただ1つのベクトルに長けた天才だと妄信していた」

 

上記の普段の会話の例文から、以下のような意味合いを持っています。

  • 方向性
  • 目指す視点
  • 人生の考え方
  • 思いの大きさの違い
  • 物事の向かう方向や情勢。
  • 倫理観
  • 音楽性
  • 才能・長所

 

合唱・発声におけるベクトルの使い方

「発声のベクトルを前に、合わせて歌う」

この場合、単純に声の向きを表しています。

腹から前方に声を出すこと。

 

対戦ゲームにおけるベクトルの使い方

この場合のベクトルは相手キャラクターが吹っ飛ぶ方向を表しています。

その方向を強制的に変えることを「ベクトル変更」と言います。

 

ベクトルの由来はラテン語

ベクトル(vektor・vector)の語源はラテン語(vehere)の「運ぶ」から来ています。

荷物を載せた船でA点からB点まで運ぶ、という考えもベクトルでよく例えられます。

起点から終点までを、ある速度で運ぶという意味で、大きさと方向を表していますね。

 

【余談コラム】数学のベクトルは大人になってから役立つの?

学生時代に

「何のためにベクトルなんて勉強するの?」

と思ったことはないでしょうか?

 

正直なところ、普段の生活で意識している人は少ないのが現状です。

概念として覚えておくと、将来において別の考えや課題に直面した際に、応用しやすいという程度でしょうか。

 

以下のような、工学系の分野で活用しています。

  • 数学
  • 物理学
  • 土木工学
  • 建築工学

力の加わり方を解析、計算する分野などでよく使われます。

近年では耐震強度などで役立っていますね。

他にも経済学で、消費ベクトル・生産ベクトルのような概念を使用しています。